『border:』に使用している木材は、無垢のオクシズ産ヒノキです。
ヒノキは、日本において古くから愛されてきた木材です。
日本人が、縄文時代の頃から木の種類や性質を使い分けて上手に利用していたことが、日本各地で掘り出される遺跡などから分かっています。
青森市にある三内丸山遺跡や、静岡市にある登呂遺跡などの古代の集落、歴史的な大型木造建築物が今でも多く残る平城京や平安京の都、それ以降の城や城下町などの町づくりはまさに木材加工技術の変遷の歴史ともいえます。遺跡や歴史的な木造建築物は当時の木の文化を今に伝えています。
法隆寺は1300年の長い歴史を持ち世界最古の木造建築物です。この法隆寺を支える木材はヒノキです。1993年にはユネスコによる世界文化遺産に指定されています。
ヒノキは、日本と台湾の一部に生息する日本固有の木です。
お寺では主に床材として使われ、住宅では柱材として馴染みの深い木です。
昔から日本人の生活に密着しているヒノキは無塗装でも使うことができる、人に優しい木です。
ヒノキがこれほどの昔から日本人の生活に密着してきた理由がもうひとつあります。
それは、ヒノキはしなりがあり、折れにくく、何百年と長持ちする強い木であるということです。
ヒノキは切ってから約200年まで2~3割程度、強度が上がり続けると言われています。
200年後からはゆっくりと強度が弱まっていきますが、1000年程経ってようやく切った当時の強さに戻ると言われています。
因みに、鉄やコンクリートの耐久性はせいぜい100年と言われています。
無垢のオクシズ産ヒノキで作られた『border:』は、ヒノキ独特の香りを放っています。ヒノキの香り、日本のヒノキの歴史と共に楽しんで下さい。